南無阿弥陀仏のお名告り①

南無阿弥陀仏のお名告りを表す立像阿弥陀如来と念仏のイメージ

今は、情報の多くを携帯電話から得る時代となりました。
とくにYouTubeなどの動画を見ることが、日常の一部になっています。

実は、私の妻も料理の動画をYouTubeに投稿しているのですが、先日、その動画が思いがけず多くの方に視聴され、七十万回も再生されたそうです。たいしたものだと感心しました。

一方で私は、動画ではなく法話を文章にしてブログに掲載していますが、こちらは三回ほどしか読まれないことも珍しくありません。
そのため妻からは、「単位を間違えているのではないか」「壊れているのではないか」などと冗談を言われています。

七十万回再生は確かにすごい数字です。けれども、七十万という数は数えることのできるものです。

しかし、数えることのできないほど、絶えず再生され続けているものがあります。
それが念仏です。

『正信偈』は「帰命無量寿如来」と始まります。
量ることのできないほど称えられる念仏を、すでに用意している――そのお名告りから始まっているのです。

実は私の携帯電話には、法話の録音が二百時間分ほど保存されています。法座や法要のたびに「また聞かせていただこう」と思い録りためてきたものですが、実際にはほとんど聞いていません。

開くのはYouTubeで、政治の話や権力争いの話、あるいはゴルフや音楽ばかりです。そちらの方に価値があると、いつの間にか身に沁みついているのでしょう。

ときおり、「今日くらい法話を聞きなさい」という呼び声のようなものが、命の深いところから聞こえてくることがあります。しかし、そのたびに「また明日」と後回しにしてしまいます。

それでも、お参りの場に身を置くと、再び「南無阿弥陀仏」と耳に入ってきます。

私自身に仏教を求めていく力がなくとも、仏さまの側から、念仏が届くようにとさまざまなお設えがなされている。
そのはたらきが、「帰命尽十方無碍光如来」というお名告りとして示されているのでしょう。

無量に再生され続ける念仏が、すでに用意されている――その呼びかけの中に、私たちは今も生かされているのだと思います。

南無阿弥陀仏
福岡県田川郡香春町真宗大谷派西念寺

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