お念仏の教え– category –
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お念仏の教え
兄弟げんかが減る? 1対1の“スペシャルタイム”がもたらす変化
今日、二歳半の娘をハーモニーランドに連れて行きました。上の息子は学校があったため、妻と私と娘の三人での遠出となりました。本当は家族四人そろって出かけたいという思いもあります。しかし、妻がこんなことを言いました。 「子どもって、兄弟がいると... -
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風に吹かれる灯を守るように――談合が育んできた信心の火
先日、九十歳を迎えられた御門徒のおばあちゃんとお話をしておりました。その中で、心に残る一言がありました。 「うちの主人と義父はね、食事のあとになると、囲炉裏の灰に字や矢印を描いて、よう仏法を語り合いよったとよ。」 その姿を思い浮かべたとき... -
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タイパ・コスパと別府旅行 ― 子どもの笑顔に照らされた気づき
八月のことです。お盆参りが終わって、しばらくお参りのない日が続くので、奥さんと子ども達を連れて「別府にでも行こうか」と話をしておりました。 ところが、インターネットで宿を調べてみると――近年の物価高やインバウンドの影響でしょうか、とんでもな... -
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お爺ちゃんに感じたぬくもり
―偽物の安心に気づかされたとき(第二十願によせて)― 私が幼いころ、大好きだったご門徒のお爺ちゃんがいました。特別に笑顔を見せてくれる人でもなく、子どもをあやすのが上手な方でもありません。けれど、お寺で法要があるたびに、私はいつも人混みの中... -
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家族を恋しく思う心と、お内仏・納骨堂で手を合わせる意味
(本当の幸せはどこにある?) 先日、ある御門徒のお宅にお参りしたときのことです。久しぶりに同世代の息子さんとお会いしました。お仕事の関係で他県へ行くことが多く、一度出ると一、二週間は家に帰れないそうです。 「家族が恋しくてたまらないけれど... -
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忍耐の静けさに息づくもの(寺葬儀・法話より)
本日、ある御門徒の二十五回忌の法事をお勤めしました。葬儀や法要の場では、故人の歩みをあらためて見つめ直すひとときがあります。「どんな方でしたか」と尋ねると、遺族の方はこうお話しくださいました。 「母は本当に物静かな人で、声を荒げるところを... -
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あるご門徒の七回忌に想う ― 葬儀に込められた「自由」への願い | 西念寺
あるご門徒の七回忌に想う ― 葬儀に込められた「自由」への願い 昨日、あるご門徒の七回忌にお参りいたしました。 思えば六年前のご葬儀の折、故人が病床に伏しておられた時のことを、家族の方からうかがいました。 ある日、窓の外を自由に飛び回る鳥を眺... -
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息子の運動会の目標
息子に「運動会の目標は何や?」と尋ねると、「かけっこで2番になること」と答えます。1番ではないのか、なぜ2番なのかと不思議に思いました。もっとも、「2番でもなかなか高い目標やないか」と思う人もいるでしょう。 ところがさらに「何人で走るの?... -
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茶菓と唐揚げに照らされる「自分中心のものさし」
— 自分がする時はよくて、相手がすると腹が立つ — 茶菓をめぐる小さな出来事 御門徒さんからいただいた茶菓を妻に渡すと、「こんな美味しいものはない」「はじめての食感」と目を細めて喜んで食べていました。 私が「そんなに美味しいなら、少し頂戴」と言... -
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ご法友に指摘された話――老木の譬えに教えられて
ある日のことでした。本堂の耐久年数について、建築の専門家である総代さんがこう言われました。「しっかり管理していけば、あと三、四十年は大丈夫。百年はもつでしょう。」 その言葉を聞いて、私は思わず「ありがたいなぁ」と安堵しました。けれど同時に...

