お寺で法事をする場合に必要な物

「お寺で法事をする時に必要な物をまとめたイラスト。立像の阿弥陀如来と、法名・御影・数珠・お供え物・お布施のイメージが描かれている。」

お寺で法事をお勤めする際に、「何を持って行けばよいですか?」とよく尋ねられます。
特別な準備は多くありませんが、事前に知っておくと当日がとてもスムーズです。
初めに、お寺でのご法事について少し触れておきます。

目次

お寺で法事をするということ

本来、ご法事はご自宅のお内仏(お仏壇)でお勤めするのが主流です。
しかし、

  • 子どもやお孫さんに、お寺の雰囲気に触れてほしい
  • たまには本堂でのご縁をいただきたい

といった理由から、お寺でのご法事を選ばれるご家庭も多くなっています。

まれに「片付けが大変だから」という理由でお寺を希望される場合もありますが、
事前の準備も、故人をご縁とした大切な供養のひとつです。
その点だけ、心に留めていただければと思います。

一方で、

  • お内仏のお部屋が手狭でお参りが難しい
  • 参列人数が多く、本堂の方が落ち着く

といった場合は、どうぞ遠慮なさらずに本堂をご利用ください。
お寺の本堂は御門徒のみなさまのお持ちものですので、安心してお参りください。

ご法事は「接待の場」ではありません

お寺でのご法事は、接待やおもてなしを目的とした場ではありません。
仏さまの前で、故人とのご縁・仏法のご縁をいただく時間です。
そのため、お寺でも必要以上の接遇より、皆さまが落ち着いてお参りできる環境を大切にしています。

施主さまへのお願い(やわらかく)

当日は、ご家族が安心してお参りいただけるように、施主さまがほんの少しだけ場に気を配っていただけますと、ご法事全体がよりあたたかく、穏やかな時間になります。

難しいことは何もありません。入口や席のご案内、参列者への軽いお声かけなど、施主さまのさりげない気配りだけで十分です。
その自然なお心配りが、ご親族の安心につながり、仏さまの前で静かに過ごす時間をより深いものにしてくれます。

お持ちいただくもの

1.法名(いずれか一つ)

  • 法名軸
  • 過去帳
  • お位牌

※浄土真宗では位牌は必須ではありませんので、ご家庭で普段お使いの形で大丈夫です。

2.御影(ごえい)

あればお持ちください。なくても問題ありません。

3.お珠数(数珠)

参列される皆さま分をご用意ください。
忘れやすいものですので、事前にお声かけされると安心です。

4.お供え物

  • お花
  • お菓子・果物など(多くなくて十分です)

分けやすく、持ち帰りやすいものが喜ばれます。

5.お布施

封筒に「御布施」と書いてお持ちください。
金額については地域やお寺によって異なりますので、不安がある場合は事前にご相談いただいてかまいません。

人数が多い場合のお願い

参列される人数が8名以上になる場合は、休憩時間のお茶やお菓子の準備について、事前にご相談ください。
お寺側でご用意するか、ご家庭で持参いただくかなど、状況に応じて柔軟に対応いたします。

まとめ

お寺でのご法事に必要なものは多くありません。
大切なのは形ではなく、故人を偲び、仏法に触れるひとときを、ご家族で大切にいただくことです。

そして、もし当日、何か忘れ物があっても大丈夫です。
ここに記したものは、基本的にお寺で対応できるものばかりですので、どうぞ安心してお参りください。


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