親鸞聖人御正忌報恩講

全般

10月31日、11月1日添田町の昭光寺住職延塚知道師をお招きして親鸞聖人御正忌報恩講をお勤めさせていただきました。法話の中で二又トンネル爆発事故を紹介していただきました。

二又トンネル爆発事故

戦後、添田町落合の二又トンネルに貯蔵されていた日本軍の火薬をアメリカ軍が焼却処分をしていたそうです。その時に大きな火が出てしまい村の働き手で消却をする事になったそうです。しかしその1,2時間後に火薬が大爆発を起こし山が崩壊してしまい、消火活動に従事していた方を中心に147名の方が亡くなられてしまったそうです。地域住民の約5分1、しかも働き手を中心に失い、さらに田畑が土砂で埋まり、米軍が報道規制を掛けてしったせいで周辺からの助けがなく、米軍や国からの保証もなく生活は困窮を極めていったそうです。添田町落合から20キロ離れた香春の御門徒はとても大きな音が聞こえたという話は記憶されておられましたが事故の事を知っている方は少数でありました。

地獄の底に大地がある

爆発事故の後、戦争から帰って来たばかりの旦那さんを失い、田んぼや畑が土砂で埋まり、お腹に子を身ごもり復旧作業が出来ずその中で生きていけないと首を括ろうとしたが幼子の泣く声に括るに括れなかったという女性の話にみなさん涙をしておりました。

しかし、朝起きると畑や田んぼの復旧作業が進んでいたそうです。

ご近所の方々が自分の田畑を整えた後夕方集まって女性の田畑を復旧してくれていたそうです。

私達は自分の都合が叶う事を夢みて不都合を嫌いながら生きておりますが、不都合のどん底に落ちてみれば私達を常に支え慈しみを注いでくださっている仏様の大悲を仰ぐ事ができると聞かせていただいた事でした。

延塚先生には来年若院の継職法要に出講していただきますので来年も是非お参りいただくようよろしくお願いいたします。

お荘厳の餅付きの風景です。

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